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〈縫取り無線描き若松黒留袖〉のお誂え

更新日:2月28日




東京都港区南青山在住の50代のお客様から

黒留袖のお誂えのご注文をいただきました。

白生地からお誂えさせていただきます。


白生地…弊社オリジナルの竹紙(ちくし)縫取り白生地です。 京都の老舗白生地メーカー「寿光織」にて別織していただいた商品です。

金糸の部分が角度によって表情を変えながら上品に輝きます。

①草稿の作成

着物原寸大の紙に黒留袖の柄(無線描き若松)を描き入れていきます。



原寸大の草稿が出来上がってきました。次は白生地に直接、青花ペンで下書きをします。



*青花ペンは洗いや蒸しをすると消えます。






②柄部分をのり伏せ

青花ペンで下書きをした若松の部分をのりで伏せました。


この後、地色を黒く引き染めします。





③地色の黒が染まり松の柄の糊も取れてまいりました。これから松の柄の中を綺麗な緑色の濃淡で無線描き(無線友禅)をしていきます。


〈無線描き〉(無線友禅)

友禅染めの技法のひとつです。

糸目糊で防染して地染めをした後で、模様を描く本友禅に対して、無線友禅は、糊糸目を使わずに生地に直接絵筆で絵柄を描き、彩色する技法です。描き上げ友禅とも呼ばれます。

糸目糊による防染ができないので、淡くにじんだようなソフトな表現になります。



松の柄の中が少し黄色いのは、下地用の色が入っているためです。

無線描き(無線友禅)が出来上がってまいりました。


この後、松の葉や花の部分に京刺繍を施してまいります。


 








【縫取り無線描き若松黒留袖】

がお仕立て上がってまいりました。








愛知県名古屋市にお店を構えて創業90年を迎える「知田和」は、お客様のご要望に寄り添い、熟練した職人との架け橋になり〔振袖〕〔留袖〕〔訪問着〕〔七五三〕〔お宮参り〕〔和装小物〕などのお誂え(オーダーメイド)をしております。


また、染め、金加工、刺繍、仕立て直し、お手入れなどの悉皆はお客様のご意向を伺い、お客様と共にお誂えの過程を進んでいく事で『思い描いたとおりの1枚を誂える愉しみ』を大切にしております。


婚礼衣裳、茶道華道に適したお着物のご提案もさせていただいております。


ご質問などがございましたらお気軽にメールやお電話にてお問合せ下さい。

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