名古屋市在住のお得意様より京鹿子疋田総絞り小紋着物のお誂えのご依頼をいただきました。
様々な絞りの技法がある中で、「京鹿子疋田(ひった)総絞り四つ巻き」と言われる絞りがございます。
綸子白生地に青花(洗うと落ちる染料)を絞る個所に刷り込みます。
その後、青花の印を木綿糸で4回巻いて一粒完成します
技術と根気が必要な仕事で、今では京絞り(京都産)しか生産されておりません。
今回は京鹿子疋田総絞り白生地を黄蘗色(きはだ色)のお色目にお染めして小紋袷着物をお誂えいたします。
お客様にお色目のご確認をいただく為に、少し解かせていただきました。
この後、京都の職人による「解き作業」と「手のし」にはいります。
「解き作業」には数日かかる場合もあり、「手のし」は熟練工の技術によって、絞り特有のふわりとした柔らかさを残しつつ幅出しをしていきます。
手のしが出来上がってまいりました。
このあと、お仕立てに入ります。
お仕立て上がって参りました。
とても可愛らしいお色目の総絞りの小紋になりました。
愛知県名古屋市にお店を構えて創業90年を迎える「知田和」は、お客様のご要望に寄り添い、熟練した職人との架け橋になり〔振袖〕〔留袖〕〔訪問着〕〔七五三〕〔お宮参り〕〔和装小物〕などのお誂え(オーダーメイド)をしております。
また、染め、金加工、刺繍、仕立て直し、お手入れなどの悉皆はお客様のご意向を伺い、お客様と共にお誂えの過程を進んでいく事で『思い描いたとおりの1枚を誂える愉しみ』を大切にしております。
婚礼衣裳、茶道華道に適したお着物のご提案もさせていただいております。
ご質問などがございましたらお気軽にメールやお電話にてお問合せ下さい。
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